草津川跡地公園(滋賀県草津市)に、市民参加型のローズガーデンを作ろうと、同園の指定管理者がクラウドファンディング(CF)で資金を募っている。
目標額は500万円で、2022年3月末の開園を目指している。【礒野健一】 同園は、天井川だった草津川が放水路開削工事で廃川となった約7キロの流路跡を6区間に分けて公園整備した。ローズガーデンを作る「区間5」はJR草津駅に近い市中心部に位置する。約800メートルの桜並木が続くほか、ガーデニングの市民サークルや、県立湖南農業高の生徒が四季折々の草花を楽しめる庭造りに励み、憩いの場となっている。
同園の指定管理者「草津川跡地公園マネジメント・パートナーズ」の主体となる京阪園芸(大阪府枚方市)は、びわ湖大津館(大津市)や万博記念公園(同府吹田市)など、人気のローズガーデンを管理するノウハウを生かし、草津にも市民参加型のバラの名所を作ろうと、今年4月、バラ栽培を学ぶ「くさつロザリアン倶楽部(くらぶ)」を開講。15人の受講生が活動しながら、ローズガーデンの構想を練ってきた。
予定地は約100平方メートルで、約50種100株のバラを植え、あずまややアーチも設ける。副総括責任者の辻井千晶さんは「春と秋の開花時期だけでなく、手入れをする夏と冬も公園を歩く人たちが足を止め、楽しめる空間にしたい。香り染めやポプリ作りなど、バラを使った体験イベントも開き、地域コミュニティーの中心にできれば」と話した。
支援は11月30日まで、CFサイト「READYFOR(レディーフォー)」(https://readyfor.jp/projects/kusatsugawa62garden)で募っている。1口3000円から50万円まで9コースあり、リターンはバラの花束や草津の特産品などが用意されている。目標額を達成しなくても、指定管理者が整備に必要な経費を加えて開園する。
出典元:https://news.yahoo.co.jp/articles/065de06fd3c861ccd6b2d4aa4ba804b436644015